オブジェクト番号: SCP-678
オブジェクトクラス: Safe
概要
SCP-678は、眠る天使の姿を模した高さ30cmの小型彫像である。その表面は滑らかで、白い大理石のような質感を持つが、成分分析では未知の物質で構成されていることが確認されている。彫像は非活動時、膝を抱える形で目を閉じた姿勢をとる。

異常性
- 記憶の消去効果
- SCP-678に直接触れることで、対象の記憶から「強い精神的トラウマに関連する記憶」が削除される。
- この効果は接触直後に発生し、対象の記憶から完全に削除された情報は通常の方法では復元不可能である。
- 精神崩壊の進行
- SCP-678に触れた対象は、接触後数日間は精神的な安定を保つが、6~9日後に原因不明の精神崩壊を起こす。
- 崩壊した対象は最終的に脳の自律機能を失い、死亡に至る。このプロセスは予防不可能である。
- 記憶の伝達現象
- SCP-678に新たな対象が触れた場合、前回の対象者から削除された記憶が新たな対象に転移する。
- 転移した記憶は、夢のような感覚で再生されることが報告されているが、これが完全な体験再現であるかは不明。
- 形状の変化
- SCP-678に触れた対象が死亡すると、彫像は目を開き、立ち上がるような姿勢に変化する。その後、次の対象が触れるまでこの状態を維持する。

実験記録
実験678-A
目的: SCP-678の記憶消去効果の確認
手順: D-クラス職員(D-4538)に対し、直接接触を命じる。
結果:
- 接触直後、D-4538は過去のトラウマに関する質問に一切答えられなくなった。
- 記憶テストの結果、特定の記憶が完全に削除されていることが確認された。
- 接触から7日後に発作を起こし、翌日死亡した。

実験678-B
目的: 記憶の伝達現象の観察
手順: SCP-678に新たなD-クラス職員(D-6712)を接触させる。
結果:
- D-6712は、前回の対象者であるD-4538の記憶を「夢のように鮮明に見た」と報告。
- SCP-678は元の眠る天使の姿に戻り、異常活動を停止した。

考察
SCP-678の異常性は、一見すると「記憶消去」という有益な効果を持つように見える。しかし、このプロセスが対象者に不可逆的なダメージを与え、最終的に死亡を引き起こす点から、危険性の高いオブジェクトと評価される。
また、記憶の伝達現象は、未知のメカニズムによるものであり、記憶がどのように保存・移動されるのかについてはさらなる研究が必要である。

収容プロトコル
- SCP-678は、耐衝撃性および遮音性を備えた収容ボックス内に保管する。
- 収容室には、少なくとも2名の警備員を常駐させ、無許可の接触を防ぐ。
- SCP-678を扱う実験は、レベル3以上の許可を受けた研究員によって監督される必要がある。

備考
SCP-678の異常性は、心理的影響と不可解な物理現象が絡み合うものであり、さらなる調査が望まれる。特に記憶の伝達現象が引き起こす可能性のあるリスクに注意を払う必要がある。


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